痩せ菌を増やす方法3選/腸内細菌はダイエットの救世主?

「何であの人は、あんなに好きなものたくさん食べるのに太らないんだろう…」
「スタイルをキープするために、何か特別なことをしているのかなぁ…」
と、思ったことありませんか?
自分は食べれば食べるほど体重が増えて太ってしまうのに、食べても食べても太らない人を見ると、もう羨ましくて仕方ありません。
なぜ、同じ人間なのに食べて「太る人」と「太らない人」がいるんでしょうか?その理由の1つに、私たちの腸の中に存在する「痩せ菌」によるものがあります。
痩せ菌とは「腸内細菌」の仲間。
肥満の原因というと、食習慣の乱れや運動不足と思われてきましたが、じつは最近では体の腸内細菌の状態によって太りやすくなったり、痩せやすくなることが分かったんですよ。
ということで今回は、腸内細菌でダイエットする、痩せ菌を増やす方法をご紹介します。
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もくじ
「腸内細菌」とは?
まずはじめに、痩せ菌とも呼ばれる腸内細菌について、簡単ではありますがご紹介しましょう。
腸内細菌は読んで字のごとく、私たちの腸の中に存在する細菌。種類は300種類もあり、その数はなんと100兆個もあるといわれているんですよ。
腸内細菌は3つのタイプがある
腸内細菌は、次の3つのタイプに分かれていて、腸内に存在する割合が異なります。
- 有用菌(善玉菌):20%
- 有害菌(悪玉菌):10%
- 日和見菌:70%
そして、この3つのタイプの腸内細菌は、体に及ぼす影響がそれぞれ異なるんですよ。
有用菌の体に及ぼす影響
有用菌は、腸内細菌の20%を占めています。有用菌は善玉菌とも呼ばれていることから、腸内環境を整えるのに効果的な菌なんですね。
そして有用菌は、ビタミンの合成や消化吸収を助け、さらには免疫力を向上させる働きがあることから
- 肥満防止
- 健康維持
- 老化防止
などの、私たちの体にうれしい効果をもたらしてくれます。
常に体内に有用菌が多い状態を作り出すことができれば、体を健全に保つことができるんですよ。
有害菌の体に及ぼす影響
有害菌は、腸内細菌の10%を占めていて、名前からも分かるように体に悪影響を及ぼす恐れのある菌で、悪玉菌とも呼ばれています。
そして有害菌は、細菌毒素や発がん物質の産生、ガスの発生させるなどの私たちにはうれしくない働きがあるため
- 健康阻害
- 老加促進
- 病気にかかりやすくなる
などの悪影響を体に及ぼします。
ですので、腸内細菌の中で有害菌の割合が多くなると、健康を害して老化を早める恐れがあるんですね。
日和見菌(ひよりみきん)の体に及ぼす影響
日和見菌は、腸内細菌の70%を占めているということで、体内の腸内細菌のほとんどが日和見菌になります。
日和見菌といってもあまり聞き慣れないと思いますが、すでに登場した有用菌や有害菌とは違った働きをするんです。
その日和見菌の働きとは、体が健康ならおとなしくして何もしないが、体が弱ったりして不健康になると腸内で悪い働きをするんですよ。
つまり、腸内細菌の70%を占める日和見菌をおとなしくさせるためには、健康な体を維持することが大切なんです。
痩せ菌の正体は「有用菌(善玉菌)」
腸内細菌には3つのタイプがあり、それぞれ存在する割合が違うことが分かりました。
痩せ体質の人は体内の有用菌が多い
有用菌は20%、有害菌は10%、日和見菌は70%の割合で存在しているわけですが、この数字は健康的な体をしている方での割合なんです。
では痩せ体質の人の体内の腸内細菌の割合は、どうなっているでしょうか?
もうお気づきの方もいらっしゃると思いますが、痩せ体質の人は体内の有用菌の割合が多いといわれています。
有用菌を増やせばアナタも痩せ体質に!
つまり、痩せ菌の正体は有用菌(善玉菌)で、有用菌を増やすことで痩せ体質になれるということなんです。
有用菌である痩せ菌が増えると、腸の働きが良くなりって消化・吸収がスムーズに行われるようになります。
その結果、余分な栄養の吸収もなくなって代謝も上がるので、体に脂肪がたまりにくくなって痩せやすくなるんですよ。
痩せ菌と腸内フローラの違いは?
NHKのとある番組で「腸内フローラ」が取り上げられ、ダイエットや美容、健康に良いということで注目を集めました。
そのため腸内フローラについてご存知の方もいらっしゃるでしょう。この腸内フローラと痩せ菌に違いはあるのでしょうか?
腸内フローラとは、腸の壁面に住みついている腸内細菌の群れの様子を表す言葉です。つまり、有用菌(善玉菌)である痩せ菌は、腸内フローラを構成する要素の1つなんですね。
そして、ダイエットのために「理想的な腸内フローラをつくろう!」とよくいわれます。
これは先ほどご紹介した、「有用菌:有害菌:日和見菌」のバランスが「2:1:7」であることが理想的な腸内フローラとされているんですよ。
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腸内細菌でダイエット!痩せ菌を増やす方法
ダイエットをスムーズに進めるには、有用菌(善玉菌)を増やすことが大切です。でも、どうしたら痩せ菌を増やすことができるんでしょうか?
その痩せ菌の増やす方法についてご紹介します。
1.寝る1時間前にヨーグルトを食べる
痩せ菌の中には「ビフィズス菌」や「乳酸菌」があります。つまり、ビフィズス菌や乳酸菌を含んだ食品を食べれば、体内の痩せ菌を増やすことができます。
よく「ヨーグルトを食べるとお腹の調子が良くなる」といわれているのも、ヨーグルトにビフィズス菌や乳酸菌が含まれているからなんです。
そのため痩せ菌を増やすためには、ヨーグルトを食べる習慣を身に付けるのがオススメ!でも、ヨーグルトをあるタイミングで食べるとダイエット効果が高くなるんですよ。
そのタイミングとは「寝る1時間前」です。
このタイミングで腸へビフィズス菌と乳酸菌を届けておくと、腸の働きがさらにアップして消化吸収がスムーズになり、余分な脂肪が体にたまりにくくなるんですよ。
ぜひ、寝る1時間前にヨーグルトを食べて、痩せ菌を増やしてダイエットに役立てましょう!
次の記事では、ヨーグルトのダイエット効果をより高める方法を紹介していますので、ぜひご覧ください。
2.納豆を食べる
健康のために、毎日、納豆を食べている方も少なくないんじゃないでしょうか?じつは納豆にも、体内の痩せ菌を増やす効果があるんですよ。
納豆を食べて大豆オリゴ糖を摂れば、腸内の痩せ菌がどんどん増殖して増やすことができます。
さらに、納豆は体に害を及ぼす有害菌(悪玉菌)の増殖を抑える効果もあります。
つまり納豆は、体に害を及ぼす有害菌を抑えつつ、痩せ菌を増やすスペシャルフード。もし、あなたが納豆を食べる習慣がなければ、今回をきっかけに食べてみてはいかがでしょうか?
次の記事は、納豆のすばらしいダイエット効果について紹介していますので、ぜひご覧ください。
ちなみに、オリゴ糖を含んだ食材には
- ごぼう
- アスパラガス
- 玉ねぎ
- 牛乳
- バナナ
などがあります。もし納豆が嫌いな方は、こちらの食材を食べることをおすすめします。
3.水溶性食物繊維を多く含む食材を食べる
痩せ菌のエサになる成分は、オリゴ糖だけじゃありません。
「食物繊維はお腹に良い」というのを聞いたことがあると思いますが、食物繊維の中の「水溶性食物繊維」も痩せ菌のエサになります。
そのため、水溶性食物繊維を多く含む食材をたくさん食べれば、体内の痩せ菌が増えてダイエットに役立つんですよ。
また、水溶性食物繊維には、すばらしいダイエット効果があります。
その結果、食べ物の消化と吸収に時間がかり、太る原因となる糖質の吸収を緩やかにするため、体脂肪がたまりにくくなるんですよ。
次の記事は、食物繊維のダイエット効果について詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。
ちなみに、水溶性食粒繊維を含んだ食材には、
- にんにく
- ごぼう
- 納豆
- アボカド
- オクラ
- モロヘイヤ
- きのこ類
- 海藻類
などがあります。
先ほどの登場した納豆も、水溶性食物繊維を含んでいるということで、もう食べるしかありませんね。
増えた腸内細菌を減らさないコツ
ご紹介してきた痩せ菌を増やす方法にチャレンジしても、ちょっとしたことで増えた痩せ菌を殺して減らしてしまう可能性があります。
そこで、増えた痩せ菌を減らさないコツをご紹介します。
ファーストフードを食べ過ぎない
ロンドン・キングス・カレッジのスペクター教授は、自分の23歳の息子に30日間、ハンバーガーやフライドポテト、チキンナゲットを食べさせる実験を行いました。
その結果、実験前に比べて23歳の息子の体内に存在していた腸内細菌の種類の約3分の1が死滅してしまったんだとか。しかも、死滅した腸内細菌とは別の腸内細菌が生み出されたんだそうです。
ファーストフードは、美味しくお手軽な食べ物でついつい食べたくなるのも分かりますが、痩せ菌を減らさないためにも食べ過ぎないよう気をつけましょう。
お腹が空いてから食べ物を食べる
米ソーク研究所とカリフォルニア大学でのネズミを使った共同研究によると、一日中食べ物を与え続けたネズミの体内の腸内細菌の種類が、大きく変化することが分かったんだそうです。
どのように変化するかというと、体内の腸内細菌が肥満につながる種類の腸内細菌に支配されたそうです。つまり、痩せ菌の数が減少してしまうわけです。
ですので食事は、なるべくお腹が空いてから食事をするようにしましょう。そうすることで、痩せ菌の数をキープできるんですよ。
人工甘味料を飲み過ぎない
最近では、カロリーがゼロで脂肪が燃えるといわれるジュースが、多く出回っています。
ただ人工甘味料を含んだジュースを飲んだからといって、すぐに痩せ菌が減るということはなく、飲み続けることがいけないんだそうです。
なので、人工甘味料が入ったカロリーゼロのジュースはたまに飲むぐらいにして、痩せ菌の減少を防ぎましょう。
抗生物質を含む薬を飲み過ぎない
風邪などを引いて病院に行くと、お医者さんが処方箋を出してくれますよね。
その処方箋を薬局に持っていくと、薬剤師さんがお薬を出してくれるわけですが、その中によく抗生物質を含んだお薬が含まれています。
風邪を治すためには、お医者さんの処方箋どおりのお薬を飲みきることが大切。でも、抗生物質を多く含んだお薬を飲み過ぎると、痩せ菌の減少につながる恐れがあるんですよ。
なかなか抗生物質を含んだお薬を飲み過ぎることはない思いますが、もし飲み過ぎるような場面になった時はお気をつけください。
体内の痩せ菌の量をチェックするには?
痩せる腸内細菌である「痩せ菌の増やす方法」と「減らさないコツ」をご紹介しましたが、現在の自分の痩せ菌の量を知りたいですよね。
では、どうしたら痩せ菌の量をチェックできるんでしょうか?
そのチェックする方法は、毎日、体から排出される便の状態を見ると分かります。どんな便の状態が有用菌が多いといえるかというと
- 色が黄色から黄色がかった褐色になっている
- 臭くない
- 適度に柔らかい
- バナナのような形状している
などが挙げれます。
逆に、色が黒っぽかったり悪臭がしたり、もしくわ下痢になっていたら痩せ菌の量が減っているといえます。
もちろん、食べたものによって色などは変化しますが、ひとつの目安として痩せ菌の量をチェックしていただけたらと思います。
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腸内環境を良くする関連記事
次の記事では、ダイエットをしながら腸内環境を良くする方法を紹介しています。痩せ菌を増やすために、ぜひこちらの方法にもチャレンジしてみませんか?
まとめ
いかがだったでしょうか?
痩せやすい人と太りやすい人の差は、よく体質的なことをいわれますが、体内に存在する腸内細菌のバランスによっても、痩せやすかったり太りやすかったりします。
でも崩れた腸内細菌のバランスは改善できます。
今回ご紹介した方法なら痩せ菌増やすことができるため、あなたの体も痩せ体質にすることができます。そして、増えた痩せ菌をそのまま保つことだってできます。
もし、あなたが痩せ菌を増やしてダイエットしたいと思っているなら、ぜひご紹介した方法にチャレンジしてみてください。
そんなに難しくなく、簡単に続けられますのでオススメですよ。